Engyamaの日記

個人的な英語学習のメモ帳

日本人っぽい英語

先日強烈な英語の文章を読んでしまった。

とある日本人が書いた論文なのだが、言い回しがとにかく日本語っぽいのだ。

おそらく日本語で原稿を書いて、それをそのまま英訳したのだろう。

そうとしか思えないような文体だった。

論文の内容が素晴らしかったので、余計勿体無いなと思ってしまった。

もちろん著者が全部悪いとは思わない。

共著者や論文誌のエディターが文章について指摘する機会があったはずだ。

具体的にどういったところがまずいのか列挙してみる。

 

・分詞を使って文を繋いでいるせいでやたら長い。

・動詞(結論)が文の最後の方に来る。

・this, suchのような指示語が多く、理解しにくい。

 

まず、一文がやたらと長い。最長で50単語くらいある。

それなら2,3文に分けたほうがわかりやすい。

わざわざカンマで区切ってその後に分詞や接続詞を使う必要がない。

あと”by using brabrabra...”みたいな言い回しも多用しない方がいい。

usingなんてなんの意味もないのだから。取り除いても意味は変わらない。

 

2つ目の問題点だが、論文の中の殆どの文で、動詞が文の最後に来ている。

When the power of the laser is increased, the signal at the higher frequency was obserbed.

みたいな文になっている。これなら

We obserbed the signal at the higher frequency when we increased the power of the laser.

の方がすっきりしてわかりやすい。

(実際にはこの後にカンマと関係代名詞がついて更に文が長くなってたりする)

 

最後に、thisとsuchの多用が気になった。

おそらく著者の癖だろう。thisじゃなくてthe result shows...とか

thisではなく無生物を主語にしてバリエーションを増やしたほうが良い。

日本人に限らずとも、他の国の文章をそのまま英語にしたような文献はあるのだろう。

意味は伝わるとは思うが、英語で読みにくいと読者の興味が削がれると思う。

 

うーん、なんとももったいない論文だった。自分が論文を書く時は気をつけたい。